インプラントの有効性について

長く健康な歯を維持するために・・・
確かにインプラント治療は高価であり、手術というリスクを伴います。長持ちしないのではという不安もあることでしょう。

治療した歯の平均耐用年数(平成17年8月16日読売新聞掲載から)

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  年数 生存率 (%)
 Watanabe ( 2002) 13 89.9
 Buser  ( 1999) 10 96.2
 Naert  (2002) 16 91.4
 Nakajima  ( 2005) 10 94.0
 Branemark (2001) 10 91.1
 北海道大学歯学部:森田教授らによる報告

この様に歯を削って治しても、平均的なかぶせ物・詰め物の耐用年数は 6.9年 といわれています。できるだけ、歯を削らないこと、天然の状態を維持していくことが、一生健康な歯を守っていくための第1歩です。(もちろん必要な治療は行っていきます)

 削らない治療として、あげられる治療は入れ歯 と インプラント です。入れ歯はご従来どおりの治療で、平均2年の寿命と言われています。 それに対して、 インプラントの生存率 はおおよそ、10年間 で90%以上 です。そう考えると、従来のかぶせものや詰め物などよりも耐用年数は長く、しかも周囲の歯を削らずに済むという意味合いでは、画期的な治療といえます。

左は、インプラントの生存率に関して、さまざまな先生方のデータを表にしたものです。

削ってしまったものは可能な限り、精密に製作し、最大限維持していかなければなりません。
維持するためには、日ごろの口腔清掃(ブラッシングや食事管理)と、歯ブラシでは落とせないプラーク(バイオフィルム)や歯石を落すため、3〜6ヶ月に1度、定期的な歯科医院でのクリーニング (PMTC)を行っていくことが必要不可欠です。PMTCを4年間継続して受けると、むし歯の発症率が1/16になるという報告もあります。

患者様の健康維持のため、様々な情報提供を行っていきたいと考えておりますので、お気軽にご相談ください。